JRA「3冠+JCへ」アーモンドアイ最強ローテ決定!? 「条件通過濃厚」で浮上する「ルメール問題」も
2冠馬アーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)。この秋は「3冠」をかけて秋華賞(G1)に直行することを表明しているが、その後、ジャパンカップ(G1)への参戦も視野に入れていると「スポーツ報知」が伝えている。
記事によれば、アーモンドアイは12日に美浦トレセンへ帰厩。この日、トレセンを訪れていたシルクレーシング代表の米本昌史氏は、レース後に反動が出る馬であるため、「あくまで馬の様子を見てから、その後を決める」と慎重な姿勢は崩さなかったが、今後のローテについて「秋にもう1戦使うとなると、ジャパンカップが有力」と世代を超えた強豪が集う1戦を見据えていることを明かした。
「以前から参戦のウワサはありましたが、ついに現実味を帯びてきましたね。あくまでアーモンドアイが秋華賞で優勝して3冠を達成後という条件付きですが、非常に夢がある話なのは間違いないです。
これまでトライアルに出走することなく、牝馬3冠を達成した馬はいません。ですが、すでにアーモンドアイは『現役No.1』と評価されるほどの実力を持っています。また春のクラシックの上位陣は軒並み離脱しているため、チャンスは十分にあるでしょうね」(競馬誌ライター)
牝馬3冠を達成後、ジャパンCまでも制した馬といえば、名牝ジェントルドンナの名前が思い浮かぶ。アーモンドアイにも伝説的名牝に続く偉業達成に期待がかかる。
「ですが、もしアーモンドアイがジャパンカップに出走することになれば鞍上問題が浮上するでしょう。同馬の主戦はC.ルメール騎手が務めていますが、ジャパンカップにはルメール騎手のお手馬であるレイデオロも出走予定といわれています。有力馬ですので、どちらに騎乗するのかはルメール騎手にとって贅沢な悩みとなりそうです。
ただ、やはりアーモンドアイが3冠達成したならば、そのままアーモンドアイに騎乗し続けるでしょう。レイデオロにはD.バルジュー騎手が騎乗したこともありますし、もしかしたら短期免許で来日予定のJ.モレイラ騎手が騎乗する可能性もあるかもしれません。この2頭はともにノーザンファーム産です。ルメール騎手がアーモンドアイを選んだとしても、代理でレイデオロに騎乗するのがモレイラ騎手ならば、社台グループも納得するのではないでしょうか」(競馬記者)
アーモンドアイ×ルメール騎手vsレイデオロ×モレイラ騎手でレースが開催されるとしたら、ファンならずとも注目の1戦になるのは間違いない。だが、すべてはまだ机上の空論だ。この話を実現することができるのかは、アーモンドアイが秋初戦・秋華賞を勝利して牝馬3冠を達成するか否かにかかっている。