JRA「ワグネリアン輩出レース」怪物候補ヴェロックスをあえての2番手評価!本命は?
本格的な秋競馬がスタート。G1レースの前哨戦が目白押しだ。一方、年末の2歳馬G1、来年の3歳クラシックを占う上で2歳馬戦線にも注目だ。新馬戦や重賞に目が向きがちだが、オープン特別や500万特別からも目が離せない。
15日(土)に阪神競馬場で2歳馬による野路菊S(オープン、芝1800メートル)が行われる。昨年は新馬戦でヘンリーバローズとの壮絶な叩き合いを制したワグネリアンが2戦目として選択、楽勝した。関係者情報を元に野路菊Sを予想する。
1頭、圧倒的人気になる馬がいるが、思い切って本命「◎」はモンテアーサー(牡2歳、栗東・松田国英厩舎)。8月5日、札幌の新馬戦(芝1800メートル)をJ.モレイラ騎手で勝利。スタートは出なかったが、モレイラ騎手は予定通りといった感じで後方を追走。3角から大外を回って追撃開始。直線でよく伸びて2着馬に1馬身1/4差をつけた。
タイムは1分52秒0と目立たないが合格点だ。上がり3F34秒1は、かなり切れた。今回の最終追い切りは時計のかかった栗東・坂路で4F54秒1、1F13秒2とまずまずのタイム。陣営は同馬を自信をもって送り出す。
「『重い馬場でもしっかりと追い切れたし、以前に比べてパワーアップしている。相手は揃っているが、将来性のある馬だし、ここでも差はない』と指揮官は愛馬の成長に目を細めていました」(競馬関係者)
阪神1800メートル外回りはワンターンで直線の長いタフなコース。直線には坂もある。先行馬が残ることもあるが、勝ち切るにはモンテアーサーのような持続力のあるパワーが必要だ。味のあるレースで新馬戦をものにしたモンテアーサーの末脚に期待する。絶好調C.ルメール騎手が勝利に導いてくれるはず。