JRA福永祐一騎手落馬「大丈夫」は結果論? 頭蓋骨骨折で継続騎乗……現場医師の判断と「医療体制」に改めて疑問
ただ、やはり頭部の負傷ですから……。幸い、軽症だったようですが、きっちりとした検査をしていなかった以上、何事もなかったのはあくまで結果論に過ぎないと思いますね」(同)
競馬場内の医療・救護体制に関しては先月、吉田隼人騎手が落馬して頭部を打撲した際も「医者がいなくて明日検査です」と、衝撃の報告があったばかり。これを受けた元JRA騎手の藤田伸二氏も、公式Twitterを通じて「銭は稼げるが、命は持たん……」と発言。どうやら現役時代に何度も似たような経験をしていたそうだ。
そして、今回の福永騎手への対応……。
述べるまでもなく、福永騎手の父洋一さんは「天才騎手」と称されながらも落馬負傷によって脳に深刻なダメージを受け、引退を余儀なくされた稀代の名手だ。騎手が危険な仕事であることは誰もが知るところだが、それを守る義務があるはずの主催者側は、十分な医療・救護体制が整っているのだろうか。