JRA新馬「実質角居勝彦厩舎」リアオリヴィアに要注意! M.デムーロも好感触
早期デビュー組の新馬戦も一段落し、いよいよ良血馬たちがデビューを迎える秋競馬シーズン。今週末の9月22日、阪神競馬場・芝1,600m新馬戦に1頭の注目馬がデビューを予定している。リアオリヴィア(2歳牝 栗東・中竹和也厩舎)だ。
リアオリヴィアは2016年1月7日生まれのノーザンファーム産で、後に一口馬主クラブのシルクホースクラブで7,000万円で募集された1頭。米国産の母リアアントニアは、サンタアニタオークス(ダート8.5ハロン)、スピンスターS(ダート9ハロン)を2着、そしてBCジュヴェナイルフィリーズ(ダート8.5ハロン)の勝ち馬というG1実績を収めた馬であり、同馬は父ディープインパクトという配合の超良血馬。
いわゆる近年G1レースを勝ち取るためのノーザンファームノウハウの黄金配合「スピード型米国産馬の母」 × 「ディープインパクト」。とここまでは数多くある馬の1頭なのだが、今年の7月に行われたセレクトセールで、サトノの冠名でお馴染みの里見オーナーが「2億9千万円」という超高額で同馬の全弟を落札し、その全姉としてリアオリヴィアが注目される事となった。
同馬を管理するのは中竹和也厩舎だが、同師に7,000万円募集クラスの馬が預託されることは殆どない。実は、今年1月に2021年での調教師引退を突然発表し、7月に飲酒運転で現行犯逮捕されるという不祥事を起こしてしまった角居勝彦氏の厩舎に預託されていた馬なのだ。
角居氏はJRA裁定委員会の議定があるまで「調教師による管理馬の調教停止」を申し渡されたため、所属馬は全て転厩という扱いにより「字面は中竹厩舎」。だが、「実際のところは担当厩務員や調整方法含め、全て中身は角居流。角居厩舎と何ら変わってない」(フジテレビ競馬予想TV・井内利彰談)という状況だ。厩舎スペックも馬券検討に一考される競馬ファンは中竹厩舎の表記には注意が必要だ。