JRA「制裁王」大復活!?「イライラ爆発」M.デムーロ痛恨の騎乗停止で制裁点トップ返り咲き。武豊に誓った「優等生」どこへ……
あの「優等生」ぶりはどこへ行ってしまったのだろうか……。
22日、阪神競馬場で行われた新馬戦(芝1600m)は1番人気のヴァンドギャルドが完勝。期待の良血馬が、重馬場をものともしない上がり最速末脚でド派手なデビュー戦を飾った。
その一方で、不名誉な意味で”ド派手なデビュー戦”となってしまったのがM.デムーロ騎乗の2番人気リアオリヴィア(牝2歳、栗東・中竹和也厩舎)である。
12頭立てでのレースが勝負所の第4コーナーを迎えた際、馬群の中にいたリアオリヴィアが進路を求めて突如、外へ。併走していたウインプリンツと、スーペルゴラッソを大きく弾き飛ばしてしまうアクシデントがあった。
いきなり”タックル”を食らったウインプリンツが驚いて逸走し、さらに外を走っていたスーペルゴラッソも巻き込まれた形。その後、2頭は完全に戦意を喪失し、前者が10馬身差の11着、後者がそこから5馬身遅れた最下位と気の毒なデビュー戦となってしまった。
「そこまで強引な騎乗には見えませんでしたが、2歳新馬ということもあって体を当てられたウインプリンツが驚いてしまい、被害が大きくなったようにも見えましたね。ただ、デムーロ騎手に弁解の余地はないかと……。
というのも、実は先週の阪神競馬(夙川特別)でもデムーロ騎手は、最後の直線で斜行して戒告を受けています。それも今回と同じように進路を確保するために、強引に外の馬へ”体当たり”したもので、JRAの決裁委からすれば『反省の色なし』と捉えるのも当然でしょう。
今回の9日間は重めの処分に見えますが、先週との”合わせ技一本”みたいなものかと。特に最近のデムーロ騎手は強引な騎乗が目立っていたので、ここでお灸を据えられたのかもしれません」(競馬記者)