JRA「制裁王」大復活!?「イライラ爆発」M.デムーロ痛恨の騎乗停止で制裁点トップ返り咲き。武豊に誓った「優等生」どこへ……
レース後、リアオリヴィアに騎乗していたデムーロ騎手には、9日間の騎乗停止処分が下された。これによってスプリンターズS(G1)に出走するレッドファルクスなどは乗り替わりとなる。
唐突な乗り替わりを余儀なくされたレッドファルクス陣営も迷惑な話だが、どうやらそれ以上に気の毒なのが、7日の毎日王冠(G2)に出走を予定しているキセキの陣営のようだ。
「昨年の菊花賞馬キセキですが、当初は8日の京都大賞典(G2)を予定していました。しかし、前日の毎日王冠ならデムーロ騎手が乗れるということで2400mから1800mのレースにわざわざ変更……それで結局、騎乗停止で乗ってもらえないわけですから踏んだり蹴ったりもいいところ。
今から京都大賞典に戻しても、デムーロ騎手は盛岡の南部杯(G1)でルヴァンスレーヴに騎乗するために乗れませんし、早急に”代打”を用意するしかないでしょうね」(同)
デムーロ騎手ほどの超一流が騎乗停止になると、多方面に様々な影響を及ぼすのは避けられないが、それにしても春先の「優等生」はどこへ行ってしまったのだろうか。
今年の1月に放送された『武豊TV!』(フジテレビ)に出演したデムーロ騎手は「もうホントに、きれいな勝ち方をしたいです」と制裁王常連からの卒業を誓っていた。それも実際に今年の4月終盤まで、デムーロ騎手の制裁点はわずか5点。当然、騎乗停止もなく、関係者の間でも「心を入れ替えた」と評判になっていた。
しかし、それからわずか約5カ月の間に制裁点は見る見る積み上がり、気が付けば56点……。今回の騎乗停止処分によって全騎手トップに躍り出るなど、制裁王が「定位置」に帰ってきてしまった印象だ。