JRAシリウスS(G3)は関係者情報で軍資金ゲット? 大本命グレイトパールを襲う「刺客」たちに注意
いよいよ秋のG1戦線の開幕だ。30日(日)にはスプリンターズSが行われるが、その前日の29日(土)には阪神競馬場でハンデ戦のシリウスS(G3、ダート2000メートル)が開催される。今年は3歳、古馬ともに例年よりも好メンバーが集まったといっていいかもしれない。今回も関係者情報に基づいて予想を組み立てる。
「◎」は人気でもグレイトパール(牡5歳、栗東・中内田充正厩舎)。4戦目でダート転向後、破竹の5連勝で平安S(G3、ダート1900メートル)を勝った同馬は骨折により休養。11カ月振りの復帰戦となった前々走アンタレスS(G3、ダート1800メートル)を勝ち6連勝としたが、前走の平安Sで5着に敗北してしまった。
連勝はストップしてしまったが、入手した情報からは前走の敗北の原因、ここで巻き返し可能な理由がはっきりと見えてくる。
「きっちり仕上げるのが中内田厩舎の特徴で、休み明けから能力全開という傾向があります。ただし、裏を返すと叩き2走目にパフォーマンスを落とす傾向もあるということ。同馬も例に漏れず、前回は馬体増もこたえて人気を裏切る形になりましたが、久々の今回は巻き返し濃厚です。陣営は『入念に乗り込んできました。トップハンデは仕方がありませんが、馬格があるので心配ないでしょう。条件も合っていますし、普通に走れば結果は付いてくると思います』と冷静に分析しています。スタッフの表情は自信に満ちていました」(競馬関係者)
近走は3角~4角にかけて外をまくり気味に進出、4角で好位に取り付きそのまま押し切るレースが板についてきた。G1制覇に向けて、ここはきっちりと勝っておきたい。
「○」にはウェスタールンド(セ6歳、栗東・佐々木晶三厩舎)を抜擢。6歳となった今年、初めてのダート参戦。1000万下特別と1600万下特別を快勝して、ここに挑んできた。
「爪の不安などで長らく休んでいましたが、復帰後はダートで度肝を抜く連勝。一躍ダート界の新星に浮上しました。『足元を考慮してダートを使ったが、あんなに適性があるとは思わなかった。勝負どころで上がっていく脚の速さは異常でしょ!』と師は目を丸くしていました。重賞の今回が試金石ですが『去勢の効果で集中して走れるようになったことも大きい。淀みない流れになればここでもやれる』と力が入っています」(競馬関係者)
ダート適性を求めたがゆえのダート転向ではなかったというから驚きだ。競馬では上がり馬には常に注目したい。ダート功者は天賦の才とみて、初重賞での好走も可能と見る。