JRA「大活躍」ヴィクトワールピサ産駒エールヴォア圧勝! 大種牡馬を向こうに回す活躍も顕著な傾向が
そして父は、2011年の”ドバイワールドC勝ち馬”であるヴィクトワールピサ。父の産駒は今年で4年目を迎えるが、200万円という種付料の割にコンスタントに勝ち星をあげており、今年は552走して47勝、連対率.228、複勝率.330と絶好調。
週末29日の阪神1Rダート1,800m未勝利戦では泥んこ馬場も何のその、レクスミノルが6馬身差と圧勝。30日の中山9Rサフラン賞でもレッドアネモスが稍重の馬場で逃げ切り、新馬戦に続き2連勝と産駒は波に乗っている。
地味な印象が拭きれないヴィクトワールピサ産駒だが、何を隠そう、今年の2歳戦での勝ち星はディープインパクト産駒の17勝、ロードカナロア産駒の13勝に次いで、ブラックタイド産駒と並ぶ12勝で3位タイ。高額取引される種牡馬の産駒たちを向こうに回しての成績は大したものだ(10月2日時点)。
ヴィクトワールピサ産駒だが、Machiavellianを内包するためか父譲りの馬体の硬さが出てしまう。故に、牡よりも柔らかさを備え持つ牝馬が活躍するという特徴が顕著なのだが、エールヴォアと同厩舎でもあるヴィクトリアピース(栗東・橋口慎介厩舎)、レッドアネモス(栗東・友道康夫厩舎)、クィーンユニバンス(美浦・田村康仁厩舎)、サムシングジャスト(栗東・松田国英厩舎)、ウィクトーリア(美浦・小島茂之厩舎)が牝馬重賞戦線でかなりぶつかり合ってしまう可能性も。これには父も苦笑いか。
今後もエールヴォア、そしてヴィクトワールピサ産駒には要注目だ。