穴党にとって昨年100万馬券炸裂の七夕賞(G3)は「宝の山」?過去4年の「大波乱の立役者」から今年の『大穴馬』をピックアップ!
今週末には、過去4年間で3連単が「100万6440円」「12万1740円」「31万70円」「59万1030円」と大荒れの結果が続いている七夕賞(G3)があるだけに”一攫千金”を狙っている人にとっては、絶好の勝負所がやってきたことになる。
そこで今回は、過去4年の大荒れの”立役者”となった大穴馬4頭を参考に、今年のメンバーの中から激走馬をピックアップしてみた。
どの馬も激走してもおかしくない魅力的な穴馬であり、後から振り返ってみれば「何故、こんなに人気がなかったのか」と悔やまれること必至の存在だ。
2015年マデイラ 16番人気3着
前年の5月に1600万下を勝って条件戦を卒業したものの、オープンクラスに上がってからは鳴かず飛ばず……掲示板にさえ載れない有様だったマデイラ。14年の七夕賞も54㎏で13着とまったくいいとことなく敗れていた。
それからもレースに出ては大敗を続け、15年の小倉大賞典(G3)でハンデが53㎏に下がった。だが、それでも11着の大敗。その後も連続して大敗を記録し、迎えた15年の七夕賞。マデイラは最低の16番人気だったが、ハンデはついに52㎏まで下がっていた。そこからの3着激走である。
→メイショウカンパク
2012年の京都大賞典(G2)の勝利以来、4年近く勝っていない……いや、勝っていないどころか掲示板にさえ載ったことがないメイショウカンパク。2013年の日経新春杯(G2)で57㎏だったハンデは今回、ついにマデイラより軽い51㎏まで下がった。
ただ、先ほど「4年間、掲示板にすら載っていない」と述べたが、実は一度だけ6着がある。そして、そのたった一度の6着が、今回の舞台と同じ昨秋の福島記念(G3)だ。ちなみにその時は3着馬と0.2秒差の競馬をしており、かつハンデは53㎏だった。あれからさらに2kg下がった今回。奇跡を起こせるか。
2014年ニューダイナスティ 10番人気2着
前年夏に条件戦を勝ち上がったものの、そこからは5着、11着、11着、10着と大敗続きだったニューダイナスティ。ハンデは5着だった前年の新潟記念(G3)から据え置きだったが、10番人気の低評価を覆して2着に激走している。
だが、改めてニューダイナスティの戦績を振り返ってみると、実は前年の新潟記念では1番人気に推されていたほどの逸材。そこで5着に敗れた後、2度の11着は果敢にG2に挑戦したものだった。そして、前走の10着に至ってはダートのレースで度外視できるもの。この馬を冷静に評価すれば、とても10番人気に甘んじる馬ではない印象を受けた。
→マイネルラクリマ
ニューダイナスティと同じように近4走が11着、10着、10着、16着と散々な内容。だが、これは天皇賞・秋(G1)や中山記念(G2)、大阪杯(G2)といったトップクラスを相手にしてきたもの。5走前まで遡ればオールカマー(G2)の1着、6走前には2014年の七夕賞で3着の実績が光っている。
実はこのマイネルラクリマ、2013年には七夕賞を勝ち、秋の福島記念でも2着と福島2000mにはめっぽう強い。今回も57.5㎏と楽ではないハンデを背負わされているが、14年の七夕賞3着は58㎏を背負ってのものだった。この実績を考慮すると、この馬の人気が不当なものに見えても仕方がないかもしれない。