穴党にとって昨年100万馬券炸裂の七夕賞(G3)は「宝の山」?過去4年の「大波乱の立役者」から今年の『大穴馬』をピックアップ!
2013年タガノエルシコ 14番人気3着
前年にオープンクラスに上がってから堅実に使われ続け、OP競走で3度馬券圏内に入り、朝日チャレンジC(G3)でも3着の実績があった。にもかかわらず、タガノエルシコが14番人気に甘んじたのは、近3走の不振に「8歳の高齢馬」という理由で拍車が掛かったからだ。
だが、先述したようにタガノエルシコは、約1半年の間にOP以上で4度も馬券圏内に絡んでいる馬。安定感はまるでなく「いつ走るかわからないムラ馬」であったことは確かなようだが、それが14番人気に甘んじた七夕賞で見事にハマった。
→メイショウナルト
ムラ馬という感じではないが、「8歳の高齢馬」という理由で人気がないのはタガノエルシコと同じ。実はこの馬もマイネルラクリマに匹敵する福島2000m巧者であり、一昨年の七夕賞を勝ち、秋の福島記念でも3着。昨年の七夕賞も敗れたとはいえ、勝ち馬と0.3秒差の4着に好走している。近走はまるで冴えたところがないが、前走の鳴尾記念の内容は悪くなかった。得意舞台で大駆けなるか。
2012年アスカクリチャン 14番人気1着
後にこの七夕賞だけでなく、アルゼンチン共和国杯(G2)を勝ち、札幌記念(G2)でも2着する実力馬のアスカクリチャン。このレースで14番人気だったのは、ひとえに2000mの距離経験がほとんどなかったからだ。言い換えれば「距離が持つのか」と思われていた。
ちなみに、この時点でのアスカクリチャンの距離実績は、2年前の3歳の時に2000mの未勝利戦を一度使われただけだった。その後はマイルを中心に使われていたが、オープンクラスに上がってからは頭打ちになったところ、思い切って距離を伸ばしたことが功を奏した形だ。
→マーティンボロ
今年になってマイル重賞を使われ続け、惨敗を繰り返しているマーティンボロ。その点はアスカクリチャンと共通しているが、マーティンボロの2000m実績は重賞2勝と十分なものがある。
もう終わった感があるものの、2走前の東京新聞杯(G3)では58㎏を背負いながら勝ち馬とは0.5秒差。前走のマイラーズC(G2)では、開幕週に最後方という絶望的な位置取りから脚を使っただけで度外視できる内容。実績のある2000mに戻って復活があるかもしれない。