最強アーモンドアイ「JRA牝馬三冠」波瑠表彰時点で結果は決まっていた。超一流古馬ひしめく大舞台に王手
圧巻、驚嘆……やはりその力には一切の憂いはなかった。
14日の秋華賞(G1)は、断然1番人気のアーモンドアイが1馬身半差の完勝。2着にはミッキーチャーム、3着はカンタービレが入り本命サイド決着となったが、1着はどう戦ってもひっくり返らないだろう結果に終わった。
史上5頭目の牝馬三冠をいとも簡単に、そして鮮やかに決めた。鞍上C.ルメール騎手も余裕綽々といったエスコートで道中を進むと、最後の直線その末脚が爆発。もがくライバルたちを尻目に、外から次元の違う、他が止まって見える走りで突き抜けた。
京都小回り2000mは直線が短くトリッキーなコース。過去にもベガ、ブエナビスタが敗れ、ジェンティルドンナもライバルであるヴィルシーナに迫られた紛れの多いコース。今回のアーモンドアイは、ライバルが多数回避したことで心配は少なかったが、それでも「何が起こるかわからない」という見方もあったのは事実である。
ただ「何も起きなかった」。ただひたすらにアーモンドアイが強さを見せつけるだけだった。春にあった他馬との差は縮まるどころかさらに拡がり、もうその背中は見えなくなったのではないか。
これで今年4戦全勝。もはや同世代牝馬に敵はいない。次なるレースは来月のジャパンCだ。