JRA「孤独なパドック」ダンビュライトは最初からヤバかった……戸崎圭太騎手にはとにかく同情

ライバルたちも関係者もいないパドックにポツン

 28日の天皇賞・秋(G1)の本馬場入場で戸崎圭太騎手を振り落とし、そのまま独走。結局競走除外となってしまったダンビュライト(牡4 栗東・音無秀孝厩舎)。

 前哨戦のオールカマー時点から武豊騎手が「ゲートの中でうるさかった」「ルーラーシップの血が出てきたのかもしれません」と気性難の影響を示唆する発言をしていたが、悪い予感が大舞台で的中してしまった。

 この放馬によって「レース発走恒例のカウントダウンとゲストプレゼンター反町隆史さん映像で登場」がカットされ、即ファンファーレになる事態に。戸崎騎手を振り落とす前には連れ立って歩いていた厩務員を負傷させてもいた。この日に限っていえばダンビュライトは完全な「暴れん坊将軍」だったといえるだろう。

「藤田伸二氏や安藤勝己氏も戸崎騎手に同情していますが、G1としては確かに稀に見る暴れっぷりだったのは事実ですね。

何とか引っ張って本馬場まで、しかし最後に悪夢が……

パドックでは最初はおとなしかったのですが、ジョッキーが騎乗する際になってダンビュライトが突如嫌がるように暴れ出し、騎乗した後は今度は歩かず……。周回をやめたことで後ろの馬たちに追い抜かれ、他の全馬が本馬場に向かってもダンビュライトだけ動かず『ポツン』という状況でした。それをどうにかこうにかなだめてすかして本馬場まで連れていきましたが、本馬場では落ち着くどころか悪化してしまいましたね。これだけ時間をかけてこの結果では、やはり戸崎騎手がかわいそうというしかないでしょう」(現場にいたカメラマン)

 父も気性難や「出遅れグセ」で知られたクセ馬だったが、ダンビュライトの暴れっぷりはそれ以上だ。今後もまた同じような状況になるのではと、鞍上はビクビクするに違いない。

 戸崎騎手落馬で大笑いしたファンもいたようだが、これは完全にマナー違反。まずは人馬ともに無事で何よりだった。

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