『JRAと合意』現役世界最高スプリンターが秋のスプリンターズS(G1)に参戦か!世界チャンピオンが来日する「明確な理由」とは


 スプリント部門の世界チャンピオンを決定することを目的とした同シリーズだが、その最大の特徴は、その馬の所属地域を含む3カ国で指定されたレースに優勝した陣営には100万ドル(約1億400万円)のボーナスが交付されることだ。

 その上でシャトーカは、すでに所属地域のオーストラリアで2月のライトニングS(G1)を、さらには5月に香港でチェアマンズスプリントプライズ(G1)を制しており、すでに2カ国での勝利を達成している。

 そして、現時点で『グローバルスプリントチャレンジ』の指定レースは残り3戦。それも2戦がオーストラリアと香港で開催されるレースということもあり、シャトーカがボーナスを手にするには残る1レース、つまりは日本のスプリンターズSを勝つしかないということだ。

 香港のチェアマンズスプリントプライズには、昨年の高松宮記念を制したエアロヴェロシティも出走しており、シャトーカは香港の強豪スプリンターを相手に出遅れながらも、最後の直線だけで大外から全馬をごぼう抜きにしている。

「シャトーカの父エンコスタドラゴは、日本ではあまり馴染みがありませんが、世界スプリント王のセイクリッドキングダムなどを輩出したオーストラリアの大種牡馬です。2010年のスプリンターズSを産駒のウルトラファンタジーが制しているので、日本の高速馬場への適性もあるのではないでしょうか」(競馬記者)

 シャトーカのスタイルは、トップスプリンターとしては珍しい後方一気の競馬。そのため取りこぼしも目に付くが、本格化した一昨年の9月以降は15戦して馬券圏内を外したことがない抜群の安定感。完全に力が一枚上でなければできない芸当だ。日本でいえば、2003年のスプリンターズSを制したデュランダルのようなイメージか。

 いずれにせよ、シャトーカにとってのスプリンターズSは、1着賞金が『グローバルスプリントチャレンジ』のボーナスも含めて2億円近くに上る。もし来日すれば、当然ながら「本気度は極めて高い」といえるだろう。今後も、その動向に注目したい。

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