【阪神JF(G1)展望】武豊シェーングランツVS大器ダノンファンタジー! 2歳女王「2強」に挑む伏兵たち
12月9日、2歳牝馬チャンピオンを決める阪神ジュベナイルフィリーズ(G1、芝1600メートル)が開催される。今年はアーモンドアイ(牝3歳)が牝馬3冠を制し、さらにはジャパンCを衝撃的な強さで勝った。アーモンドアイに匹敵するようなスーパー少女が登場するのだろうか。レースを展望する。
今年、この阪神ジュベナイルフィリーズを勝っても正々堂々と2歳牝馬チャンピオンとは言えない。2歳牝馬ナンバーワンと見られているグランアレグリア(牝2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が出走しないからだ。グランアレグリアは6月の新馬戦(芝1600)メートル)を1分33秒6という2歳新馬レコードで楽勝、10月東京のサウジアラビアRC(G3、芝1600メートル)を圧勝し、朝日杯FS(G1、芝1600メートル)に向かう。
しかし、グランアレグリアに太刀打ちできる可能性がある2頭が出走する。その1頭がダノンファンタジー(牝2歳、栗東・中内田充正厩舎)。新馬戦はグランアレグリアに2馬身離されての2着。2戦目の未勝利戦(芝1600メートル)は当然ながらの1番人気、持ったままで圧勝した。続くファンタジーS(G3,芝1400メートル)で重賞初挑戦となったが、人気に応えて危なげなく優勝。
最近ではすっかりおなじみになったダノン+中内田厩舎+川田騎手のゴールデントリオで3戦したが、今回は川田騎手が香港遠征のため鞍上はC.デムーロ騎手となる。1週前追い切りはC.デムーロ騎手が騎乗し栗東・CWで6F82.5-1F12.2という好時計。鋭く伸びていた。母はアルゼンチンのG1優勝馬。サトノダイヤモンドなど、ディープインパクト+南米一流牝馬は成功例がある。間違いなく優勝候補だ。
もう1頭の打倒グランアレグリア候補がグランアレグリアと同厩でもあるシェーングランツ(牝2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)。姉は2歳時3戦3勝で阪神ジュベナイルフィリーズを制し、3歳時には桜花賞(G1、芝1600メートル)は3着に負けたもののオークス(G1、芝2400メートル)を優勝したソウルスターリング(牝4歳)。