JRA朝日杯FS(G1)グランアレグリア「敵」はアーモンドアイ!? 牡馬相手にジャパンC圧勝の最強女王が見せる幻影
「前走のサウジアラビアRCは出遅れながらの圧勝と非常に強い内容でしたが、レースレベル自体が『果たして、どうだったのか』という不安は残っていますね。
というのも、このレースの上位馬が以後、ほとんど出走していないんです。強いて挙げるなら5着だったシャドウエンペラーが黄菊賞(500万下)に出走して5着でしたが、勝ったグランアレグリアからは1秒離れていましたし、あまり参考にはなりません。
昨年の勝ち馬ダノンプレミアムは、そのままこの朝日杯FSも勝ちましたが、ダノンプレミアムのサウジアラビアRCが稍重ながら1:33.0だったことに対して、今年のグランアレグリアは良馬場で1:34.0。時計面でも評価は未知数と述べざるを得ません。もちろん重箱の隅をつつけばという話ですが」(競馬記者)
デビュー戦をレコード勝ちしている以上、時計勝負への対応も心配ないだろうが、この日はメインの安田記念(G1)もレコードタイで決着するなど「超」がつくほどの高速馬場だったことは考慮しておきたい。
また、別の記者は「デビュー2戦目を迎えて、やや掛かり気味だった点も気になる」と話す。
「サウジアラビアRCではスタートで後手を踏んだものの、道中で外から2番手まで進出。ルメール騎手もレース後『ポジションを上げると2番手でリラックスして走らせることができた』と評価していたけど、あれは『ポジションを上げた』というよりは引っ掛かって『ポジションが上がった』という感じだったね。
折り合いを付けるのが上手いルメールが、あれだけ持って行かれてたのは気になるね。スローペースが原因なんだろうけど、今回ペースが速くなる保障があるわけでもない。グランアレグリアにとっては初の関西遠征だし、当日の気配は気を付けたいね。強いことは認めるけど、過剰人気になるのはちょっと怖いかも……」(別の記者)
また、今年の藤沢厩舎は何故か関西遠征での成績が思わしくない。