JRA朝日杯FS「ルメール劇場」閉幕へデムーロが燃える!? 牡馬代表アドマイヤマーズが「大化け」する理由
「牡馬」代表として、簡単に譲るわけにはいかない。12日、朝日杯フューチュリティS(G1)の有力馬アドマイヤマーズ(牡2歳、栗東・友道康夫厩舎)が栗東の坂路で最終追い切りを行い、4ハロン52.9秒、ラスト12.6秒をマーク。併せ馬を置き去りにして、能力の高さを見せつけた。
「いい動き。折り合いがついていたし、追ってからの反応も良かった」
この動きには、見守った友道康夫調教師も満足といったところか。ここまでデイリー杯2歳S(G2)を含む3戦3勝。例年なら、大本命として2歳王者決定戦に挑むところだが、今年は牝馬最強と呼び声高いグランアレグリアが参戦する。
粗削りながらスケールの大きな走りを見せるグランアレグリアに対して、アドマイヤマーズのセールスポイントは2歳馬離れした「完成度の高さ」に他ならない。陣営も「平均点が高い」「不安らしい不安がない」と信頼を寄せている。2強のどちらも阪神競馬場は初めてとなるが、精神面でも大人びているこちらはまったく問題なさそうだ。
ただ、前走のデイリー杯2歳Sでは勝ったものの、2着メイショウショウブとは3/4馬身差、最後の直線でも一度は前に出られる展開だった。その2着馬が先週の阪神JF(G1)で6着に敗退……勝ったダノンファンタジーを新馬戦で下しているのがグランアレグリアなのだから、額面通りに考えると分の悪い勝負となる。
一方、前走がアドマイヤマーズの本来の姿ではないという意見もある。