有馬記念(G1)平成最後に「異常事態」? 元年以来の雨、オジュウチョウサンの「周囲」慌ただしく……
「平成最後」という状況では、さまざまな出来事が何かの「暗示」か、と思えてならないものだ。
間もなく発走を迎える第63回有馬記念(G1)。今年の有馬記念は約29年ぶりの「雨開催」と報じられた。実際には小雨で良馬場を保ってはいるが(14:00時点)、例年にない雰囲気なのは間違いないだろう。
ちなみに29年前というのは「平成元年」の有馬記念で、勝ち馬は4人気のイナリワンだった。断然の1人気だったオグリキャップは5着に敗れている。その当時の枠番などを気になってチェックしているファンの方もいらっしゃるのではないだろうか。1人気レイデオロとしては嫌なデータではあるが……。
また、今年の有馬記念でもっとも注目されているのが、障害最強馬オジュウチョウサンだろう。13:45現在で7.0倍の3人気。平地実績を見れば苦しいのは誰もがわかるところだが、武豊鞍上、有馬記念独特の「夢」が人気を押し上げている。
そんなオジュウチョウサンの「周囲」でも、今週末見逃せない出来事があった。
22日に開催された中山大障害(J・G1)。1人気アップトゥデイトが、最後の直線に入る手前の3周目5号障害で着地時に転倒。オジュウチョウサンと長年のライバルとして知られる馬だが、断然人気ながらまさかの競走中止となってしまった。
一方、同レースを勝利したのが3人気のニホンピロバロン。鞍上は障害でオジュウチョウサンとコンビを組んでいた石神深一騎手だ。最後は2着タイセイドリームに追い詰められたが、ハナ差残したのは「元王者の鞍上」としての意地だろうか。
有馬記念前日、オジュウチョウサンと関わる人馬に小さくない出来事が多発した。これが何を意味するのか……。
雨、障害王者の参戦、そしてその関係者、馬たちの出来事。平成最後のグランプリでも何かが起きる? その答えがもうすぐ出されようとしている。