【函館2歳S展望】「龍王」ロードカナロアを輩出した安田厩舎も太鼓判!今年は「アグネスワールド級」の逸材スプリンターが登場!
穴で狙いたいのが、牝馬のロイヤルメジャー(牝2歳、栗東・山内厩舎)だ。
牝馬限定戦ながら後続を2馬身以上突き放した新馬戦の内容も然ることながら、このロイヤルメジャーの場合、本当に怖いのは馬ではなく、その担当厩務員だ。ロイヤルメジャーの榊原洋一厩務員は、2003年と2012年にこの函館2歳Sを担当馬で勝利。まさに世代最初の重賞の「勝ち方」を知っている男だ。
「このレースは、牝馬の方が戦いやすい」と話すように、過去10年を振り返っても牝馬が7勝している函館2歳S。鞍上の加藤祥太騎手は、まだ重賞勝利のない2年目の騎手だが、ここは「担当厩務員で買う」という、いつもとは違う狙い方をしてもおもしろいだろう。
他にも福島の新馬戦を好内容で勝ち上がったバリンジャー、若手のホープ石川裕紀人騎手が初重賞を狙うザベストエバー、デビュー戦でモンドキャンノに敗れたものの未勝利を勝ち上がったドゥモワゼルも当然ながら馬券候補だ。
大穴候補は地方馬のバンドオンザランを推したい。キャリア3戦で鞍上・桑村真明騎手は昨年12番人気で4着した地方馬タイニーダンサーと同じパターン。半姉のパワースポットは芝の牝馬限定重賞で3度の3着がありながら、今はダートの牝馬限定戦で活躍している兼用馬だけに、妹も芝をこなすかもしれない。紛れれば、馬券圏内もありそうだ。
いずれにせよ、今年の函館2歳Sの話題の中心はモンドキャンノとみて間違いないだろう。名スプリンターを手掛けた豊富な経験を持つ安田厩舎から、新たなスピードスターが誕生するか。
例年以上の注目度を集める函館2歳Sは、24日(日)の15時25分発走予定だ。