JRAホープフルS(G1)ニシノデイジーVSサートゥルナーリアは「宿命」の対決!? 伝説のクラシックから20年……セイウンスカイVSスペシャルウィーク再び!


「普段の調教でも、本当に対照的な2頭ですね。片や、デビュー前から偶然起きた併せ馬でマイル王のペルシアンナイトに食い下がり『あの2歳馬は誰だ!?』と話題を呼んだサートゥルナーリアに対して、ニシノデイジーは地味そのもの。

今回の最終追い切りでも『まるで古馬並みの時計』と評されるサートゥルナーリアに対して、ニシノデイジーは主戦の勝浦騎手が『最後はもっとググッと来てほしいんだけど……』と苦笑いするような地味な動きでした。ただ、主戦が『いつも抜群の動きをするタイプじゃない』と話す通り、これがニシノデイジーの”必勝パターン”なんですよね」(競馬記者)

 昨年まで競馬界を背負っていたキタサンブラックのように、時として”叩き上げ”が並居るエリートをなぎ倒してしまうところが、競馬の面白いところだ。

「サートゥルナーリアの母方にはダービー馬スペシャルウィークの血が流れており、ニシノデイジーの母方にも同世代の2冠馬セイウンスカイの血が流れています。

この1998年のクラシックを分け合った2頭も、スペシャルウィークが天下のサンデーサイレンス産駒であることに対して、セイウンスカイは産駒の成績不振ですでに種牡馬を廃業していたシェリフズスターの産駒と対照的なライバルでした。この2頭の血を持つ馬が20年の時を経て、G1で人気を分け合っているのは興味深いですね」(競馬ライター)

「道中グイグイだった前走時よりも、馬は乗りやすくなっています」と話す勝浦騎手は、これが2018年G1初参戦。昨年唯一のG1騎乗だったスプリンターズS(G1)のネロも西山オーナーの所有馬だっただけに、今回こそ期待に応えたいところだ。

「距離延長はプラスだし、最終週の馬場も合う」

 先週、同じ中山で行われた有馬記念は、ニシノデイジーと同じハービンジャー産駒のブラストワンピースが勝利。相手はサートゥルナーリア筆頭にエリート揃いだが、今回も下馬評を覆す快進撃を続けたい。

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