JRA2018総括「3歳クラシック編」アーモンドアイ三冠、ハイレベル3歳牡馬の躍動で競馬界の主役に

 秋、ワグネリアンは神戸新聞杯(G2、2400メートル)を勝ったものの疲れが出て休養。菊花賞の1番人気は新潟記念(G3、2000メートル)から直行してきたブラストワンピース(牡3歳、美浦・大竹正博厩舎)。2番人気は神戸新聞杯でワグネリアンと半馬身差の勝負をしたエタリオウ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)。しかし、ここも勝ったのは7番人気の伏兵フィエールマン(牡3歳、美浦・手塚貴久厩舎)。ラジオNIKKEI賞(G3、芝1800メートル)2着からのぶっつけだった。

 3歳牡馬クラシック戦線は多士済々のメンバーが熱戦を繰り広げた。G1タイトルをゲットした馬も惜しくも届かなかった馬も、来年の走りが期待される。

【3歳牝馬】

 3歳牝馬クラシック戦線ではアーモンドアイ(牝3歳、美浦・国枝栄厩舎)が3冠を達成。ライバルとは次元の異なる走りを見せた1頭の牝馬がすべての栄光を手にした。

 阪神JF(G1、芝1600メートル)は1着がラッキーライラック(牝3歳、栗東・松永幹夫厩舎)、2着がリリーノーブル(牝3歳、栗東・藤岡健一厩舎)。この時点では両頭が桜花賞(G1、芝1600メートル)の最有力候補だった。しかし、1月のシンザン記念(G3、1800メートル)を牡馬相手に快勝したのがアーモンドアイ。

 かつてジェンティルドンナがシンザン記念を勝って牝馬3冠を制したように、アーモンドアイにも今後の活躍が大いに期待された。ところが陣営はシンザン記念からぶっつけでの桜花賞参戦を表明、異例のローテーションが話題になる。今年、レースが終わるとノーザンファーム天栄(木實谷雄太場長)に帰る関東馬の斬新なローテーションが大きく注目され、結果も出た。

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