東海S(G2)「超新星」武豊インティ”弱点指摘”に陣営混乱!? 5連勝・合計30馬身ダート界の怪物「最大の課題」とは
未完の大器が、ついにベールを脱ぐ。20日に中京競馬場で行われる東海S(G2)で、5連勝中のインティ(牡5歳、栗東・野中賢二厩舎)が重賞初挑戦を迎える。
「まだまだ幼くて馬体もしっかりしていないのに、この勝ちっぷりですから。しっかりしてくれば、もっと楽しみです」
これまで芝だけでなく、ダートでも数多の名馬に騎乗したレジェンド・武豊騎手がそう期待を寄せるダート界の超新星が、ついに一線級と矛を交える。デビュー戦こそ出遅れて敗れたが、その後はまったく危なげなく5連勝。それも7、4、4、10、5馬身差と、5戦で2着馬に合計30馬身差をつける圧勝劇の連続だ。
「この馬の最大の強みは、圧倒的な先行力。逃げにこだわりはありませんが、スピードの違いで楽に先手を奪うと、最後も上がり最速で5連勝。ダートは芝よりもクラスごとの力がはっきりしている傾向がありますが、この内容は本物ですよ。
今回は初の重賞挑戦とあってメンバーも一気に強くなりますが、陣営は『あっさり勝つなら盛り上がる』と、すでに”次”を見据えていますね。ここを勝てば2月のフェブラリーS(G1)への優先出走権を手にできますし、一気にダート界の主役に躍り出るかもしれません」(競馬記者)
栗東のCウッドで行われた1週前追い切りでは、武豊騎手が跨って6ハロン83.7秒、ラスト12.6秒。決して目立った時計ではないが、野中賢二調教師は「相変わらず調教は動かないけど、前走より上がっているよ」と仕上がりに自信を見せている。