JRA「謎」の東京競馬中止にファンから疑問の声続々……降雪0であっさり中止「背景」に武豊も懸念した過去2年の教訓
「やっぱり代替開催が行われる11日が、建国記念日で祝日なのが大きいです。JRAにとっても、平日の代替開催に比べて売り上げ面でのダメージが少ない。むしろ3日開催のようになって売上アップも見込める状況です。今回の延期に異論を挟むつもりはありませんが、月曜が祝日だったことが延期の決断を早めたのは間違いないでしょうね」(同)
それにしても、こうもスムーズに代替開催が決まった「背景」には、3連休にも関らずJRAが”お得意”の3日間開催を実施しなかった点が大きい。売上アップ効果もあって、近年のJRAは3連休となれば尽く3日間開催を実施してきたわけだが、これにも”裏側”の事情があるようだ。
「実は建国記念日を挟んでの代替開催は、これで3年連続。一昨年に小倉が降雪の影響で延期になったんですが、昨年はそれにも関らずJRAが3日間開催を実施して、結果的にまたも降雪の影響で延期となったことで、影響を受けた競馬関係者やメディア関係者から大きな不満が上がっていました。今年、あえて3日間開催を見送ったのは、そういった理由があったからだと思います」(同)
実際に騎手会長を務める武豊騎手も、昨年の同時期に公式ホームページを通じて「週末は三日間競馬。この時期にわざわざ3日続ける必要があるのかどうか。というのも、どうしたって雪のリスクがあるわけで、その標的が広くなればそれだけ中止の可能性も増える理屈です。無事な三日間を願います」と懸念を綴っている。
その上で「案の定」というべきか、開催延期になったのだから現場から不満の声が漏れるのも当然か。JRAが今年事なきを得た背景には、過去2年の”手痛い教訓”があったといえそうだ。