フェブラリーS(G1)武豊インティに昨年「悪夢」再来!? 陣営の懸念の”影”に2番人気12着後「引退」に追い込まれたアノ馬
「前走の課題は、以前のレースで手前を替えなかった左回りでしたが、東海Sの最後の直線では上手く替えられていました。まだ向正面で替えられなかったり、課題が完全にクリアされたわけではないですが、本番に向けて収穫のあるレースだったと思います。
東海Sが1800mになってから初めて1分50秒を切る好タイムだっただけに、反動が気になっていましたが『今までで一番ダメージがなかった』(野中賢二調教師)と順調そのもの。体質が強化されてきた点も本格化をうかがわせますね」(競馬記者)
大手競馬ポータルサイト『netkeiba.com』による予想オッズで2.4倍と、一昨年の覇者ゴールドドリームを上回る1番人気が予想されているインティ。主戦の武豊騎手も「昨年はG1を勝ってないので、今年一発目で決めたい」と気合十分だ。
だが、野中調教師が「課題は距離のマイル」と話している通り、課題がないわけではない。
「番手でも競馬できる馬ですが、自分の形に持ち込めるかは疑問ですね。東京1600mなので芝スタートが大きな課題。仮にこなせたとしても、インティは今まで最初の600mが36秒以上のレースしか経験していません(1700mのレースで35.2秒(推定)がある)。
それに対してフェブラリーSはここ4年間、いずれも34秒台前半。5年前には35.5秒でコパノリッキーが2番手から押し切っていますが、今年はサクセスエナジーなど前に行く馬が何頭かいますので、例年通りのペースになることが濃厚。武豊騎手が上手くインティの形に持ち込めるかが、大きなカギになりそうです」(別の記者)