フェブラリーS(G1)藤田菜七子が欧州「若き天才」の想像を超える!? コパノキッキングが「マイルで勝てる」2つの理由
フェブラリーSがG1に昇格した1998年以降、20年間でコパノキッキングのように「スプリント重賞」を勝ちながらダート界の頂点に立った馬は、2005年の覇者メイショウボーラーしかいない。
芝の小倉2歳S(G3)を勝ったメイショウボーラーは、ダート転向後も1200mのガーネットS(G3)を勝った。コパノキッキングと同じように根岸Sを制して、フェブラリーSも連勝している。
他に目立ったところでは、2002年のアグネスデジタルが芝のクリスタルC(G3)で3着、2001年のノボトゥルーがジャニュアリーS(1600万下)勝ちがある程度。勝利馬の大半がスプリント戦を未経験だったということもあるが、高いスプリント適性が足枷になることは歴史が証明している。
「基本的にダートの短距離馬は筋骨隆々というか、胴が詰まった”いかにも”な馬が多いんですが、コパノキッキングの見た目はそういった感じはしませんね。陣営も本馬がスプリント路線を歩んできたのは、馬体ではなく『燃えやすい気性の問題』と話しています。
ただ、最近はずいぶん落ち着きが出てきて、それが前走の根岸Sで初めて1400mを勝てたことにもつながったのではないでしょうか。後ろからの競馬が板についてきたことも大きいですし『今ならマイルもこなせる』というのが陣営の総意のようです」(別の記者)