金鯱賞(G2)アルアイン「最上位格」勝利必須の経歴。「中京は合う」陣営の自信も
そして最大のアドバンテージが相手関係。昨年、アルアインが先着を許した相手はレイデオロ、スワーヴリチャード、キセキなどの超一流メンバー。もし、ここにレイデオロが出走していれば圧倒的な1番人気になる。そして、アルアインは大阪杯(G1、芝2000メートル)の前哨戦京都記念と天皇賞・秋の前哨戦オールカマーでレイデオロと好勝負している。この金鯱賞ではかなり格上的存在と見るべきだ。
僚馬のペルシアンナイトには大阪杯(G1、芝2000メートル)とマイルCSで2回負けている。しかし、ペルシアンナイトはアルアインと「真逆」で、昨年は年明け初戦も秋初戦も5着。休み明けは走らないタイプだ。他の強豪にとってもここは大阪杯に向かうためのステップ。休み明けこそ走るアルアインがレイデオロのいないここで勝てる可能性は十分だ。
東スポのYouTube動画の取材に対して池江調教師は「昨年は1つも勝てなかったので、今年は結果を出したい」と答え、ただし「最近はずるくなって目一杯走っていない」とも語っていた。今回はレースでブリンカーを装着するそうだ。ブリンカーがアルアインの闘志をかき立てるかもしれない。
この金鯱賞はチャレンジC(G3、2000メートル)を鮮やかに勝ったエアウィンザーが1番人気になりそうだ。しかし、これまでの相手には大いに疑問がある。しかも、勝負弱いことで有名な血統。皐月賞を勝ち、強豪と鎬を削ってきたアルアイン。少なくとも遅れてやってきた同世代の新顔には負けられない。