【阪神大賞典(G2)展望】JRA戸崎圭太シャケトラ初コンビ! 虎視眈々伏兵陣も注目必須
3月17日、阪神競馬場で天皇賞・春(G1、芝3200メートル)の前哨戦、阪神大賞典(G2、芝3000メートル)が行われる。レースを展望しよう。
今年1月のAJCC(G2、芝2200メートル)を制したシャケトラ(牡6歳、角居勝彦厩舎)の1強ムードになりそうだ。AJCCは1年ちょっとの休養明けとあって単勝38.5倍という低評価だったが、直線で早目に先頭に立ち菊花賞馬フィエールマンの追撃を見事に振り切った。
デビューは3歳春、すでに日本ダービーの終わった6月と遅かったがトントン拍子に勝ち上がり、4歳になると日経賞(G2、芝2500メートル)で重賞初制覇。有馬記念馬ゴールドアクター、皐月賞馬ディーマジェスティを撃破した。すぐにでもG1に手が届きそうに見えたが、古馬G1王道路線を歩むとことごとく凡走。有馬記念(G1、芝2500メートル)6着後、骨折が判明。長い休養を経てAJCCで復活。この阪神大賞典をステップに大目標の天皇賞・春(G1、芝3200メートル)に向かう。
AJCCは戸崎圭太騎手が騎乗する予定だったが、同騎手のインフルエンザにより石橋脩騎手に乗り替わった。今回、戸崎騎手との初コンビが実現する。1週前追い切りは戸崎騎手が跨がり、栗東・CWで5F69秒0-1F11秒9という時計。併せた僚馬に3馬身先着した。戸崎騎手は「とても良かったです。反応もいい」と好感触をつかみ、陣営も「抜け出す脚が違い過ぎました」と満足した模様。
ここではメンバー的に格上の存在。天皇賞・春で悲願のG1タイトルを戴冠するためには負けられない。ただし、約1年の休み明けでの激走。目に見えない反動も気になる。あるいは気性的な激しさも抱える馬。まさかの取りこぼし、伏兵の台頭も考慮しておいたほうが良さそうだ。
ステイヤーズS(G2、芝3600メートル)を快勝したのがリッジマン(牡6歳、庄野靖志厩舎)。昨年は1月の万葉S(オープン、芝3000メートル)で初めて3000メートル級のレースを走り2着に好走、長距離適性を示した。続く2月のダイヤモンドS(G3、3400メートル)でも2着となり、3000メートル級のレースであれば重賞でも通用することを証明した。そして、12月のステイヤーズSで長距離王に君臨。ここで好走できれば天皇賞・春の伏兵候補になる。