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「高稼働した新台をすぐさま○○」廃業寸前のパチンコ店を“閉業”へと追い込んだ、迷上司のトンデモ失敗談

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 私がかつて所属していたD店は、総設置台数が300台に満たない小型店。これまでにもさまざまな失敗談を恥ずかしげもなく晒してきたが、今回は数々のとんでもない失敗を積み重ねて「店舗を閉業へと追い込んだ」迷上司のお話をさせて頂きたいと思う。

小型店なのに「いくら何でも多い過ぎやしないか?」

 私がそこへ配属されたのは2007年の夏頃。その少し前に京楽産業.の代名詞ともいえる大人気シリーズ『ぱちんこ必殺仕事人III』がリリースされ、絶賛稼働中だった。なお、最初の設置台数は5台ほど。

 その『仕事人Ⅲ』が、すでに廃業への道を辿りつつあった自店でも大人気で、近々増台する予定だったのだが、その増台数はなんと一気に15台。それを聞いた私は驚きを隠せなかった。

「いくら何でも多い過ぎやしないか?」パチンコ設置台数200台の小型店が少しばかり稼働が良いからといって『仕事人Ⅲ』を合計20台設置とはちょっとやり過ぎではないだろうか…そう思ったのも束の間。

 その1ヶ月後にはさらに20台の増台が控えているという。要するに、1シマ丸ごと40台が『仕事人Ⅲ』になるわけだが、さすがにここの店長はどうかしているんじゃないかと思ったものだ。

 15台増台した後の稼働はというと、当然すべて埋まるわけもなく、ピークの時間帯でも埋まるのは最大10台ほど。20台でもコレなのだから40台になった時の稼働など推して知るべしだろう。結局、仕事人Ⅲのシマ40台はずっと低稼働で、入れ替えられることは最後までなかった。

零細ホールにとっては正気の沙汰ではない


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 これに懲りて「こういった過ちはもうないだろう」と思っていたが、その考えは甘かった。

 翌年、これまた大ヒット機種となったビスティの『CR新世紀エヴァンゲリオン~使徒、再び~』がリリースされるのだが、当初8台導入して稼働が好調だったため、同じく増台が決定したのだ。その台数は一挙32台。またまた1シマ丸ごと『エヴァ』という暴挙に出たのだ。しかも今回は「全てが新台での購入」という…零細ホールにとっては正気の沙汰ではない。

『仕事人Ⅲ』を増台した時は中古での購入だったが、『エヴァ』に関しては真っサラな新台での導入だったため、ただでさえ余裕のなかった資金繰りを圧迫したのはいうまでもない。

 その時に○○社の営業マンが「支払いの方は大丈夫なんですかね?」と上司でなく私に聞いてきたことは今でもはっきりと覚えているし、「支払いのことを私に聞かれても…」と答える私の目を見つめる営業マンのマジで不安そうな表情は今でも忘れられない。

 とはいえ支払いは何とか手形で落とさせていただいたが、一挙大量に増台され紫色一色に染まった『エヴァ』のシマが閑散としていたのはいうまでもないだろう。『エヴァ』の購入に充てた1千数百万円、本当に無駄金だったなぁ…。

オーハナB

オーハナB

元ホール店員、店長経験者。パチンコ店の裏側で起きた出来事や、人間関係を題材にしたコラムを担当している。過去に話題になった業界ネタなど、時代背景を感じる記事も作成中。自身の思い入れのあるシリーズの動向にも熱い視線を注ぐ。

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