馬券「全通り買ってもプラス」だった若駒Sの「5頭立て」は大出世の吉兆!? クラシック路線に「奇妙なジンクス」が生まれるか

 21日に京都競馬場で行なわれた3歳限定の若駒S(OP)は、わずか「5頭立て」のレースながらも”最下位人気”のアダムバローズ(栗東・角田晃一厩舎)が勝利。3連単が万馬券を記録する”大波乱”となった。

 実はこのレース、単勝から複勝、ワイド、馬連、馬単、三連複、三連単と「全通り買ってもプラスになる」というある意味「お買い得」の非常に珍しい結果となっている。出走馬それぞれの馬主にしても、出走するだけでオープン競走の掲示板に載ることができた美味しいレースだったというわけだ。

 それにしてもこのレース、5頭立てという特殊な状況だが、逃げたアダムバローズと2番手を追走したダノンディスタンスの”行った行った”という決着。1、2着こそ叩き合いでハナ差の大接戦だったが、3着のシャイニーゲール以下は5馬身もちぎれており、ちょうど前と後ろの2つのグループに分かれた状態でゴールしている。

 上位2頭にケチを付ける気は毛頭ないが、あの5頭に関しては今回で力関係がはっきりしたとは言い難いだろう。4着には1番人気だったインウィスパーズが入線しているが新馬戦を見る限り、あの程度の実力ではないはずだ。

 登録馬が締め切られる木曜日の段階で4頭以下だった場合はレースが不成立になることからも、ギリギリとなる5頭立ては非常に珍しいレース。今回はもともと6頭が出走予定だったが、ヴァナヘイムが骨折したため急遽5頭となった経緯がある。

 ちなみに世代限定のオープン競走で、前回「5頭立て」だったのは2015年10月の萩S(OP)。この時は「出ただけで掲示板に載れるなんて、運のいい馬たちだ」という程度にしか考えていなかった。

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