JRA戸田博文調教師「悪評」松若風馬蹴りだけじゃない「遺恨」

 20日(日)の東京競馬で、戸田博文調教師が松若風馬騎手に暴行を働くという、あってはならない事件が発生した。

「事の発端は2R・2歳未勝利(芝2000m)。松若騎手のアスターファゴットが“暴走状態”に陥り、戸田調教師が管理するスパニッシュアート(騎乗は三浦皇成騎手)に対して、4角から直線にかけて、外から接触したり、内に閉じ込めるなどの走行を妨害するかのような迷惑行為をしたんです。

 ただこれは松若騎手のせいではなく、馬のクセ。人が馬の動きをすべて御することは無理なのは周知の事実ですし、実際、松若騎手にはなんの制裁もありませんでした。ところが、戸田調教師は怒り心頭。謝罪がなかったとして、松若騎手を蹴るという暴挙に出たんですよ」(競馬関係者)

 さすがにこの蛮行を見逃すわけにはいかず、戸田調教師はJRAから粗暴な行為に及んだとして過怠金20万円の制裁を受けた。だが、戸田調教師の悪行はこれだけにとどまらず、関係者の中では有名だったという。

「些細なことで自厩舎のスタッフに怒鳴ったり、手を上げたり。トレセンでは裏で、“瞬間湯沸かし器”って呼ばれていました。トレセンで配られている労働組合のビラにも、粗暴な行為をしたとして何度か登場しています。イニシャルで記載されていましたが、読む人が読めば、戸田調教師であることは一目瞭然でした」(競馬記者)

 普段から問題行動があったという戸田調教師。そして、今回の事件には前触れがあったようだ。

「3年以上前に松若騎手が戸田厩舎のドラゴンテリーに騎乗したんですよ。単勝1.8倍と断トツの1番人気だったのですが、好スタートを切ったものの控えてしまい、馬込みで掛かり気味に。最後の直線でうまく捌くこともできずに5着に終わったんです。

 この騎乗に戸田調教師は激怒。検量室で『なんであんな乗り方をしたんだ』と怒鳴り、厳しく説教していましたね。翌週になっても怒りは収まらず、『松若っていうのは下手だね。もう乗せることはない』なんていっていました。その翌年に1度だけ人気薄の馬に乗せていましたが、基本はNG。良いイメージを持っていなかったみたいです」(競馬誌ライター)

 悪い印象を抱いていたとはいえ、暴力に出るのは言語道断だ。戸田調教師はこの事件だけではなく、普段の言動を省みる必要があるのかもしれない。

関連記事

競馬最新記事

人気記事ランキング 5:30更新

競馬

総合

重賞レース特集
GJ編集部イチオシ記事
SNS