JRAエリザベス女王杯(G1)「充実一途」スカーレットカラーがライバル粉砕? 勢いはNo.1だが

 秋競馬も中盤戦がスタート。10日(日)、京都競馬場で古馬牝馬の頂上決戦エリザベス女王杯(G1)が開催される。この1戦に古馬になり、成長著しいスカーレットカラー(牝4歳、栗東・高橋亮厩舎)が挑戦する。

 3歳時はフェアリーS(G3)で2着があったものの、その後はチューリップ賞(G2)7着、桜花賞(G1)で8着。秋はローズS(G2)から始動するも13着と惨敗を喫し、さらに秋華賞(G1)は左後肢跛行のため、出走取消の憂き目にあってしまう。

 だが今年の5月に岩田康誠騎手を背にパールS(1600万下・現3勝クラス)を勝つと、マーメイドS(G3)3着、クイーンS(G3)2着と結果を残した。そして府中牝馬(G2)では最後方で脚をためると、直線では上がり最速33秒2の末脚を使って勝利。フロンテアクイーンやラッキーライラックなど、実績上位のライバルを相手に重賞初制覇を達成した。

「前走は先に仕掛けたラッキーライラックを外から交わして優勝。鞍上の岩田騎手も会心の勝利だったようで、レース後は『今年に入って馬の中身がつまって良くなってきてます』とその成長を語り、さらに『G1でもいいパフォーマンスを見せてくれると思います』と話していました。

 スカーレットカラーの1週前追い切りは、CWコースで太宰啓介騎手を背に行われ、6F82秒8、ラスト12秒2を馬なりでマーク。中3週での出走となるので、中間はさほど追い込まず、回復をメインとしたメニューをこなしています。状態は落ちていないみたいですし、陣営も一撃に期待しているようでした」(競馬記者)

 これまで芝2000m戦の経験はあるものの、2200mは未知の領域。だが、高橋調教師は「これまでも末脚を生かす競馬をしてきた。折り合い面も心配ないでしょう」と問題ないと明かす。

「開業7年目の高橋調教師は、これまでスプリンターのトーホウアマポーラ、マイラーのミエノサクシードらでG1競走に挑戦した経歴はあるものの、いずれも勝利までは届きませんでした。その高橋調教師にとってスカーレットカラーは久々に巡ってきたG1での勝利すらも視野に入れられるほどの素質を持った1頭です。

 今回はアーモンドアイやディアドラなど、世界を相手にする強力なライバルもいないだけに、ここが大きく飛躍するチャンスだと高橋調教師も考えているはず。期待できるのでは?」(競馬誌ライター)

 スカーレットカラーの末脚が炸裂する?

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