【フェブラリーS】「馬に申し訳ないです」騎手が謝罪の大敗もノーカン?人気急落だからこそ侮れない… 勝率「1.9%」でもアノ馬の激走に要警戒
いよいよ今年最初のG1レースが開催だ。東京競馬場で18日にフェブラリーS(G1)が行われる。既にG1で好走実績のあるドゥラエレーデ、ウィルソンテソーロをはじめ、芝から路線変更でダートに挑戦する馬など、多彩な顔触れが揃った。
何が勝っても驚けない実力拮抗のメンバーが集まった混戦模様だが、人気が急落しそうな割に侮れない実力の持ち主が、石橋脩騎手とのリベンジに期待したいタガノビューティー(牡7、栗東・西園正都厩舎)だ。
前走の根岸S(G3)はスタートで出遅れた上に過去10年の根岸Sで最も遅い1分24秒1(良)での決着。逃げ先行に有利な前残りだったことを考えれば、後方待機からの鋭い決め手が持ち味の馬には不向きな展開だった。
末脚不発に謝罪も巻き返しの余地は十分
これには手綱を任された石橋脩騎手も「外目を上がっていきたかったのですが、3~4コーナーでペースが落ち着いて動けませんでした。馬に申し訳ないです」と謝罪。13着に大敗したことから、本馬を軽視するファンは少なくないかもしれない。
しかし、この一戦のみで勝負にならないと考えるにはまだ早い。昨年のかしわ記念(G1)で2着に入り、南部杯(G1)で4着、同じ東京のダート1600mが舞台の武蔵野S(G3)で2着に好走していたように実績は十分。差し追い込み馬がスローペースで末脚不発に終わることは珍しくなく、結果的に不完全燃焼だったと割り切ってしまうことも可能だ。
15日現在、『netkeiba.com』が公開している単勝予想オッズによると、1番人気はC.ルメール騎手が騎乗するオメガギネスでタガノビューティーは二桁番人気の想定。一発を狙うにはちょうどいい穴人気でもある。
ただ、やはり不安なのは鞍上の石橋騎手だろう。今年に入って52鞍に騎乗してわずか1勝と苦戦中。勝率にして1.9%では、不安視されても仕方がないだろう。
その一方で、石橋騎手にとって思い入れの強い馬が13日に骨盤骨折で天国へと旅立ったという悲報も飛び込んだ。周知の通り、本馬は2012年の天皇賞・春(G1)で当時の現役最強馬オルフェーヴルを破る大金星を挙げた元パートナー。単勝1.3倍の断然人気に支持された大本命馬が後方で伸びあぐねる中、道中2番手から3コーナーで果敢にハナを奪う積極的なレース運びで栄冠を勝ち取った。
そんなタイミングで名誉挽回の懸かるG1が開催されるのも何かの縁。ラッキーライラックで制した17年阪神ジュベナイルF(G1)以来となるG1・3勝目に向けて、ビートブラックが背中を押してくれるはずだ。
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