マイル王モーリスが「豪華併せ馬」で余裕の先着! 天皇賞・秋挑戦は「価値」UPに不可欠?
いよいよ目前に迫る菊花賞(G1)だが、その翌週には古馬中距離頂上決戦・天皇賞・秋(G1)が開催され、秋競馬最初の超ビッグレースが続くこととなる。
そんな天皇賞で、エイシンヒカリ(牡5 栗東・坂口厩舎)とともに最大級の注目を集めるのが、マイル王モーリス(牡5 美浦・堀厩舎)だ。前走札幌記念で久々の2000m以上のレースに出走し3着と最低限の結果は残した。国内どころかアジアにもマイルで走るレースがない現状、秋の盾に矛先を向けたのは正解と言える。
20日、一週前追い切りを行ったモーリス。併せ馬をした相棒は京都記念など重賞3勝のサトノクラウン(牡4 美浦・堀厩舎)という豪華な組み合わせ。結果としては6F83.0-68.2-52.8-37.6-12.7秒と伸びやかな動きを見せたモーリスが貫禄の1馬身先着となった。
橋本助手は「2000という距離も大丈夫かと思います。帰厩後も至って順調ですし、今週の1週前追い切りも長めからしっかりやれました」と内容やモーリスの現在の状態に満足した様子。増えた馬体重も来週の追い切りを挟めば締まってくると自信ありげだ。「名馬は自分で体を作ってくる」というが、モーリスもまたそういうタイプの馬なのかもしれない。
とはいえ、前々走の安田記念で久々に黒星を喫し、札幌記念でも馬券圏内にようやく食い込んだという状況のモーリス。今回の安田記念で敗れた東京コース、さらには距離延長という点には、やはり全幅の信頼を置くことはできないだろう。