JRA「現役続行の意味」シュヴァルグランは友道師が佐々木主浩氏に「もう1年」! 父&妹大活躍のドバイで期待大
31日に行われるドバイシーマC(G1、芝2410メートル)に出走する日本馬の1頭がシュヴァルグラン(牡7歳、栗東・友道康夫厩舎)。初の海外遠征で好走できるのだろうか。その可能性を探ってみる。
友道康夫厩舎所属で、元メジャーリーガー佐々木主浩氏がオーナーであるシュヴァルグランとヴィブロス。年内引退が発表されたのは昨年の夏。しかし、シュヴァルグランは4着だったジャパンC(G1、芝2400メートル)の後、現役続行が発表された。友道師が「もう1年やらせてほしい」と佐々木氏に申し出たという。師は「豪州とか米国とか海外競馬を視野にします」と語った。
ヴィブロスは暮れの香港マイル(G1、芝1600メートル)で2着に好走。こちらも引退を撤回、ラストランはドバイターフ(G1、芝1800メートル)に設定された。シュヴァルグランがドバイシーマCを目指すことがわかったのが今年の1月。友道師は「シュヴァルグランとヴィブロスは選ばれれば行きたい。その場合は2頭とも直行」と述べ、両頭とも前哨戦は使わないことを明らかにした。
シュヴァルグランのドバイ遠征はとても楽しみだ。半妹のヴィブロスがドバイターフで一昨年は優勝、昨年は2着。メイダン競馬場との相性抜群だからだ。また、父のハーツクライは2006年のドバイシーマC覇者だ。海外初遠征を心配するよりも、ドバイでの走りに期待したくなる。
一昨年、東京競馬場のジャパンCでレイデオロとキタサンブラックを退けG1初制覇を飾ったが、メイダンのコース形態は東京に似ている。友道師は昨年の有馬記念(G1、芝2500メートル)に臨むにあたって競馬ポータルサイト”競馬ラボ”の取材に対して「左回りが上手というよりは大きい競馬場の方が上手なのではないでしょうか。去年ボウマンも『中山競馬場と東京競馬場の走り方というか、カーブの曲がり方が違う』と言っていましたからね」と語っている。コース適性にはなんの問題もない。