JRA大阪杯(G1)は「復活」に期待? 桃井はるこが見据える豪華決戦の「結末」は
最後の1頭はキセキ(牡5歳、栗東・角居勝彦厩舎)。おそらく2番人気ですかね。こちらもエアウィンザー同様、復帰を果たした角居調教師の管理馬です。
このメンバーならば逃げる、と思うじゃないですか。でも、キセキは角居調教師が現場を離れてから、逃げ馬に転身したんです。そしたら好走はしているものの、勝ってはいないんですよ。私の妄想の中では角居調教師は『勝たなければ意味がないと考えているタイプ』。キセキは菊花賞(G1)で後方から足を伸ばして勝利しています。なので、後の勝利のため、ここは逃げるのではなく、馬込みに入れて抑える競馬を覚えさせる……、なんて気もするんですよね~。
ただ、能力は高いだけに、例えば馬込みに入れても上位に来てしまいそうな気も。ということで、キセキは5番手です。
――今回も独自色の強い、桃井さんならではの選出となったような気がします。では、名前があがらなかった馬についてうかがっていきましょう。
桃井はるこ:まず、1番人気もウワサされるブラストワンピース(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)からですよね!? 私の中では今回、不安要素が多いんですよ。
まず過去10年で有馬記念を勝ち、それから1戦も挟まずに大阪杯を勝った馬っていないんですよ。それに距離もちょっと短すぎる気もします。前走の有馬記念は見事な走りで勝利しましたが、そのときは3歳だったので斤量もライバルよりも軽かったです。しかし今回は斤量差がなくなり、そして相手は強力。ベテラン相手に『やれんのか!?』って感じ。
それにブラストワンピースの父はハービンジャー。この産駒は本馬以外にもペルシアンナイトなどのG1馬がいます。ですが、それはいずれも3歳時に古馬G1を勝ったもの。馬券内には入るんですけど、古馬になってからは勝っていないんです。このジンクスをブラストワンピースは破ることができるでしょうか。
――では続いて、ワグネリアンはいかがでしょうか?