JRA桜花賞(G1)グランアレグリア「本気度」に疑問!? ぶっつけ本番OKも陣営の「内情」と見据える「海外遠征プラン」?
「確かに異例のローテですが、2013年の2歳女王レッドリヴェールが”ぶっつけ桜花賞”で2着したこともあります。
何よりグランアレグリアが放牧先として利用しているのは、ノーザンファーム天栄。アーモンドアイの桜花賞やフィエールマンの菊花賞(G1)など、これまでの常識をことごとく覆す結果を残しているだけに、特に敏感になる必要はないでしょう」(競馬記者)
ただ、その上で記者が気にしているのが、藤沢厩舎に帰厩した後の調整過程だ。
「3月の初めに帰厩したグランアレグリアですが、ここまで目立った時計はほぼない状況……1週前追い切りで、ようやく初めて併せ馬を行ったくらいです。
その時計も5ハロン69.4秒、ラスト13.0秒(美浦ウッド)と軽いもの。速い時計を出さない『藤沢流』といえば、そうなんですが……。ぶっつけということもあって、『桜花賞の先』を見据えているようにも見えますね。最終追い切りでピリッとすればいいんですが」(同)
藤沢厩舎といえば、グランアレグリアとともに桜花賞へ出走するシェーングランツの前走チューリップ賞(G2)でも「緩い追い切り」が話題になった。
3頭併せ馬を行ったものの、前を行く2頭にまったく追いつけずに終了……状態が不安視されたが、2番人気ながら5着に敗れ、ダノンファンタジーとは決定的な差をつけられている。
「あの時はトライアルでしたし、シェーングランツは賞金も持っていましたから。ただ、あの時が同じウッドで5ハロン69.7秒、ラスト12.8秒。今回のグランアレグリアの69.4秒、ラスト13.0秒とほぼ変わらない時計なんですよね。
当然レースは異なりますし、1週前と最終追いの違いもあるんですが、グランアレグリアの桜花賞にどれくらい”本気度”があるのかは気になるところです」(同)
一方、同じく桜花賞の1週前追い切りを行ったシェーングランツは5ハロン67.6秒、ラスト12.9秒と大きく時計を詰めてきた。同じ社台系ホースクラブ所属馬だけに、関係者からは「桜花賞は(グランアレグリアではなく)シェーングランツでは」という声もある。