史上最強世代の「ヨシオ」が働き過ぎ……?3歳夏で「キャリア22戦」一流ブラック企業も真っ青の「皆勤ホース」が狙うはJRAの大記録!?
7日(日)に新潟で開催されたレパードS(G3)。武豊騎乗の1番人気ケイティブレイブと、戸崎圭太騎乗の2番人気グレンツェントが最後の直線で激しくデットヒートしている一方、早々に馬群から脱落した馬がいた。
石橋脩騎乗の9番人気ヨシオである。
昨年の7月15日という比較的早い時期にデビューしたため、すでにキャリアは1年が経過しているが、その間の出走回数がなんと22戦。ちなみに同じく3歳夏を迎えているレパードSの出走馬と比較すると、最少はネクストムーブとフォースリッチの4戦、ヨシオに次ぐ最多はケイティブレイブの12戦である。
これだけを見ても、ヨシオの22戦が如何に「異常な」出走数なのかがわかるはずだ。
「普通の競走馬は、多少丈夫な場合でも月に1度程度の出走が常識ですし、それでも毎月出走している馬は少数派です。例えば、昨年はラブリーデイが有馬記念で年間10戦目に到達し『使い過ぎでは』と話題になりましたが、ヨシオはその倍以上。足元への負担が少ないといわれるダート短距離を使っているとはいえ、3歳夏で22戦は異様ですね」(競馬記者)
ちなみにヨシオの馬主は仲山誉志夫(なかやま よしお)氏。愛馬はデビュー以来ブラック企業も真っ青の”皆勤賞”ぶりだが、自分の名前を付けているくらいだから、ヨシオのことを愛してないはずはないだろう。
ヨシオを管理する森秀行調教師は管理馬をとにかく稼がせることで有名な、仲山氏のような個人馬主にとってはありがたい調教師だ。
以前、インタビューで「ダメな馬でも使ってあげないと。それで出走手当てが出るんだから。1回40万円近く」と話していたが、まさに有言実行ということだろうか。それにしても連闘、中1週は当たり前という”規格外”のローテ―ションで故障させない手腕はさすがである。
だが、こうなってくるとヨシオには、是非ともハートランドヒリュが持つJRA最多出走記録に挑んでもらいたい。