JRA「オークスに新星」ラヴズオンリーユーがグランアレグリアの影で出世レース大楽勝!
桜花賞(G1)はグランアレグリアが、後続に2馬身半差をつけて優勝。昨年、アーモンドアイが樹立したレースレコードを0秒4も更新する圧巻の走りに、阪神競馬場は沸いた。だが、その影に隠れる形にはなってしまったものの、牝馬クラシック第2戦オークス(G1)へ名乗りをあげた素質馬がいる。それがラヴズオンリーユー(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)だ。
ラヴズオンリーユーは、父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー、母父Storm Catという血統を持ち、全兄には16年のドバイターフ(G1)を制したリアルスティールがいる。俗に言う”黄金配合”で誕生した同馬には、当初から大きな期待が集まっていた。
それに応えるかのごとくラヴズオンリーユーは新馬戦、白菊賞を連勝。無敗で今年の忘れな草賞に進んだ。レースでは単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されたラヴズオンリーユー。7番手からのスタートだったが、ペースが遅いと判断した鞍上のM.デムーロ騎手は道中から進出を開始。そして最後の直線で外に出されると、上がり最速の34.6秒の脚で後続を突き放し、無傷の3連勝を達成した。
レース後、デムーロ騎手は開口一番に「強かった」と同馬を評し、さらに「直線は馬なりで伸びてくれました。すごくいい脚を使ってくれました」と称えている。また管理する矢作調教師も「6~7分の出来で、これだけのパフォーマンスをしてくれました」と余裕があったことを明かし、「オークスではG1の雰囲気で、スタンド前での発走で、2400メートルでは折り合いが課題になってくると思います」と次走が牝馬クラシック2戦目になることを示唆していた。