JRA皐月賞(G1)「グランアレグリアに先着」クリノガウディー2走目不気味……絶好ポジションゲット?
牝馬クラシック初戦・桜花賞は、グランアレグリアがレコードV。昨年のアーモンドアイを彷彿とさせる”化け物級”の走りを見せ、ファンの度肝を抜いた。そして今週末に開催される皐月賞では、そのグランアレグリアに先着した経験を持つ馬が2頭登場する。それがアドマイヤマーズと、今回取り上げるクリノガウディー(牡3歳、栗東・藤沢則雄厩舎)だ。
クリノガウディーが注目されたのは、昨年暮れの2歳王者決定戦、朝日杯FS(G1)だった。9番人気のクリノガウディーに騎乗した藤岡佑介騎手は、先行するグランアレグリアとアドマイヤマーズを見る形で4番手から競馬を展開。最後の直線で先に抜け出したアドマイヤマーズには2馬身差届かなかったものの、グランアレグリアには半馬身差をつけて殊勲の2着。伏兵の台頭にファンは沸いた。
その後、クリノガウディーは1月のシンザン記念(G3)への出走を予定していたものの、右後肢を痛めたとして回避。3月のスプリングS(G2)に向かった。4番人気に支持されたクリノガウディーは果敢にハナを奪い、レースをリード。だが残り200メートル付近で力尽き、無念の6着に終わった。
「レース後、藤岡佑騎手は逃げるつもりはなく、出たなりで行ったと語り、そして『ラストで止まったのは、休み明けのぶんだと思います』と振り返っていました。鉄砲駆けはしないタイプのようですね。しかし、皐月賞は好走した朝日杯FS同様、叩き2走目となります。ここでは本来の走りを見せてくれるはずです」(競馬誌ライター)