JRAフィエールマン「ルメール・ファースト」で凱旋門賞(G1)登録? サートゥルナーリアとの「内部事情」も……
昨年の菊花賞馬フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、凱旋門賞(仏G1、芝2400メートル)に登録したことを管理する手塚調教師が「スポーツ報知」に明かした。挑戦するか否かは、天皇賞・春(G1)の結果次第だという。
史上初めてデビュー4戦目で、菊花賞を制したフィエールマン。今年はAJCC(G2)から始動し、1番人気に支持されるも、約1年ぶり出走となったシャケトラにアタマ差で敗れて2着。出鼻をくじかれてしまった。現在は、来週に行われる天皇賞・春へ向けて調整が進められている。
今年は大阪杯(G1)で2着に入ったキセキ、皐月賞(G1)を制したサートゥルナーリア、さらにフィリーズレビュー(G2)を勝ったノーワンらが、凱旋門賞に登録を行う予定。さらに昨年の有馬記念(G1)を勝ったブラストワンピースも登録を視野に入れており、陣営は近日中に結論を出すとしている。
「例年にも増して豪華なメンバーが登録を行うようですね。フィエールマンもその内の一頭ですが、同馬の凱旋門賞挑戦にはまず騎手の問題があります。主戦を務めるC.ルメール騎手のお手馬には、日本ダービーを控えているサートゥルナーリアがいます。こちらも凱旋門賞へ色気を見せていますし、優先順位としてはフィエールマンより上でしょう。2頭とも出走する場合は、フィエールマン陣営はルメール騎手に匹敵する鞍上を探す必要がありますね。
ただ、サートゥルナーリアが日本ダービーに負けたら話は別。凱旋門賞の話がなくなる可能性もあり、そうなればルメール騎手で向かうことができます。フィエールマンの凱旋門賞は、自身の結果に加えてサートゥルナーリア次第でもあるのでは?」(競馬記者)