JRA天皇賞・春(G1)フィエールマン「超スロー」は危険!? 「大得意」超高速馬場の上がり勝負に潜む”落とし穴”とは
28日に京都競馬場で行われる天皇賞・春(G1)は、平成最後のG1となる。ちなみに平成の30年間で菊花賞馬は13勝。勝率にして約43%のハイアベレージだ。出走馬唯一のG1勝ちとなる菊花賞馬フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)が平成14度目の戴冠なるか。
昨年の菊花賞(G1)は史上稀に見る究極の上がり勝負だった。
勝ったフィエールマンが記録した上がり3ハロン33.9秒(メンバー最速タイ)は、過去10年の勝ち馬としては最速。単純なタイムだけでも、2010年にほぼ最後方からクォークスターが記録した33.5秒に次ぐ、3000m級のレースとしては異例の速さである。
そういった点で先週21日の京都競馬場では、比良山特別(1000万下)が芝2200mの日本レコードで決着。
メインのマイラーズC(G2)でも、勝ったダノンプレミアムを筆頭に上位7頭が上がり3ハロン32秒台を記録するなど、開幕週らしい超高速馬場だった。現在の京都競馬場の芝コンディションは「絶好」といえるだろう。これはキャリア5戦中4戦で、上がり最速を記録しているフィエールマンにとって追い風に違いない。
ただ、それには今週末も高速馬場が持続することが大前提。記者曰く、天候は”微妙”だという。