【香港】武豊ディアドラ「ベスト条件」をルメール&モレイラが証言!「良いチャンス」を裏付ける世界的名手の「言葉」と香港の「天候」

「ペースが流れて、この馬の瞬発力が活かせませんでした。『もう少し柔らかい馬場』の方が良さそうです」

 これは中山記念で敗れた際に、騎乗していたC.ルメール騎手が残したコメントだ。

 春の中山開催の開幕週で行われる中山記念は、毎年好時計で決着する傾向がある。特に今年は過去10年で最も速いタイムを記録。日本特有の”パンパンの良馬場”が、現在のディアドラには合わなかったようだ。

 ディアドラとの初コンビとなる武豊騎手も、この辺りは情報収集済み。日本よりも時計が掛かる香港の馬場に対して「少し重めな芝も合いそう」と好感触を得ている。

 また「直線でトップスピードに入りましたが、少し遅かったですね。『この馬は2000mくらいが合っている』のかなと思います」というのは、ドバイターフで4着に敗れた際のJ.モレイラ騎手のコメントだ。

 これにも武豊騎手は「前走はモレイラが『距離がもう少しあった方がいい』と言っていたから、1ハロン延びるのはいいと思う」と把握済み。2人の世界的名手の言葉から「今のディアドラ」の特徴をしっかりと掴んでいる。

「ここ2走は本来の走りが見られなかったディアドラですが、日本よりも『少し重めな芝』で『2000m』のクイーンエリザベス2世Cは、ベストの条件ではないでしょうか。

実際に秋華賞を勝った際の馬場は重馬場でしたし、夏には札幌で稍重の条件戦を勝ち上がっており、欧州で活躍した父”ハービンジャーらしさ”は持っています。

現地の予報はレース当日こそ曇りですが、木・金・土と雨模様。ディアドラにとっては、ちょうどいい馬場になるかもしれませんね」(競馬記者)

 チェアマンズスプリントプライズ(G1)で騎乗するナックビーナスと合わせて「良いチャンスをもらったので、楽しみ」と期待を隠さない武豊騎手。「節目に強い男」が平成最後に”偉業”を、もう1つ積み上げる。

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