JRA青葉賞(G2)「ドゥラメンテ系血統」ランフォザローゼスは成長途上が気になる?
27日、日本ダービー(G1、芝2400メートル)に出走できる2頭が選出される青葉賞(G2、芝2400メートル)が行われる。最有力候補であるランフォザローゼス(牡3歳、美浦・藤沢和雄厩舎)について検討する。
4戦目で皐月賞(G1、芝2000メートル)を制し、日本ダービーに臨むのがサートゥルナーリア。3戦1勝のランフォザローゼスは4戦目の青葉賞でダービー切符を手に入れなければならない。デビュー前から日本ダービー候補に数えられていた2頭だが、今では両者のポジションは大きく異なってしまった。ランフォザローゼスのこれまでの3戦を振り返ってみよう。
10月、府中の新馬戦(芝2000メートル)は2番人気だった。1番人気はサトノダイヤモンドの全弟サトノジェネシス。2番手を追走して、インから伸びて勝ち切った。レース後、騎乗していたC.ルメール騎手は「最後もまだ力が残っていました。乗りやすくてスタミナもあるので、長い距離でも問題ない」とコメントしている。
2戦目が12月、中山の葉牡丹賞(500万下、芝2000メートル)。3角からまくったシークレットランが2歳レコードで優勝した。ランフォザローゼスは直線でシークレットランに内に押し込められるシーンがあったが、しぶとく伸びて2着は確保。走破タイムも従来レコードを上回った。
3戦目が今年1月、中山の京成杯(G3、芝2000メートル)。1番人気は葉牡丹賞を勝ったシークレットランで、ランフォザローゼスは2番人気だった。ところが優勝したのは1戦1勝で重賞に挑戦してきたラストドラフト。2番手から4角で先頭に立って押し切った。ランフォザローゼスはラストドラフトの直後にいたが、直線でつかまえるどころか1馬身1/4突き放されての2着だった。
葉牡丹賞と京成杯を見る限り、先行策から強い競馬はできるが、直線ではジワジワとしか伸びず詰めが甘い印象だ。これまでの3戦はすべて2000メートル。京成杯に騎乗していたO.マーフィー騎手は「これからどんどん強くなるし、すぐに重賞を勝てそうだけど、本領発揮は2400メートル以上」とコメント。新馬戦ではルメール騎手も「長い距離でも問題ない」と語っていた。