かしわ記念(G1)武豊インティ「G1勝ち」はフロック!? 近10年「最も恵まれた」フェブラリーSと解消したい「悪癖」
6日に船橋競馬場で、ダートのマイル王決定戦となる第31回かしわ記念(G1)が行われる。
毎年ゴールデンウィーク中に開催される交流G1として定着した感のあるかしわ記念だが、今年も豪華メンバーが集った印象だ。中でも今年2月のフェブラリーS(G1)を制したインティ(牡5歳、栗東・野中賢二厩舎)は、新ダート王として特に注目を集めている。
「自分は昭和デビューですし、3時代を跨いでG1を勝ちたいですね」
『サンスポ』のインタビューに応じた、インティの主戦・武豊騎手は昭和62年にデビュー。翌年の昭和63年にスーパークリークの菊花賞(G1)でG1初制覇を飾った。そこから平成の大活躍は言わずもがな、積み上げたG1制覇はJRAだけでも76勝に上る。
そんなレジェンドにとって令和最初のG1挑戦は5日のNHKマイルCとなるが、1番人気が濃厚なインティで挑むかしわ記念も当然ながら大きなチャンスに違いない。
今、ダート界で最も勢いに乗っているのは間違いなく、このインティだろう。
一昨年6月の初勝利(未勝利戦)から、怒涛の7連勝。前走のフェブラリーSで一気にダート界の頂点まで上り詰めた。特に前走のフェブラリーSは発馬こそまずまずだったが、そこから抜群のスタートダッシュでハナを主張。レースの主導権を握ると、そのまま押し切ってしまった。
「レース後、野中調教師が『最初3ハロンのラップが激流にならないよう、巻き込まれないようにということを戦前、武騎手とは話しました』とコメントしていましたが、最初3ハロン35.8秒はここ10年で最も遅い時計と、まさに作戦通りのレースになりました。
ちなみに遅い方から2番目の35.7秒だった2011年トランセンド、3番目の35.5秒だった2014年コパノリッキーは、いずれも逃げ切り。これを見ても今年のフェブラリーSは最初の600mで、ほぼ勝負あり。武豊騎手としても会心の騎乗だったのではないでしょうか」(競馬記者)