【オークス(G1)展望】JRA3歳女王戦は「超拮抗」! クロノジェネシスら桜花賞組を襲う「新星」ラヴズオンリーユー・コントラチェック
春競馬のクライマックスがやってきた。まずは5月12日に東京競馬場でオークス(G1、芝2400メートル)が行われる。今年は圧倒的本命馬不在の混戦レースとなりそうだ。レースを展望しよう。
世代ナンバーワンの安定株がクロノジェネシス(牝3歳、栗東・斉藤崇史厩舎)。2歳時には2戦2勝で阪神JF(G1、芝1600メートル)に参戦、後方から追い込んで僅差の2着に好走した。明け3歳の初戦は桜花賞(G1、芝1600メートル)の前哨戦として府中のクイーンC(G3、芝1600メートル)を選択。これは桜花賞の後に控えるオークスを見据えてのことだったろう。
クイーンCを危なげなく快勝して臨んだ桜花賞は3着だったが、2着を2馬身半突き放して圧勝したグランアレグリアが強すぎた。2着から5着まではクビ+ハナ+クビの大接戦。タイミング次第ではクロノジェネシスが2着争いを制した可能性もある。今度こそ悲願のG1初制覇を達成したい。
2歳女王ダノンファンタジー(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)は1番人気に支持された桜花賞で4着に敗れた。道中でひっかかったように、テンションの高さが致命傷になってしまった。関東への長距離輸送は新馬戦(芝1600メートル)以来2度目となるが、その新馬戦では桜花賞馬グランアレグリアの2着に完敗。前向きすぎる気性と長距離輸送の克服が課題だ。
シゲルピンクダイヤ(牝3歳、栗東・渡辺薫彦厩舎)はチューリップ賞(G2、芝1600メートル)で2着に好走すると、桜花賞でも大接戦の2着争いをものにした。問題は父ダイワメジャー。アドマイヤマーズが皐月賞(G1、芝2000メートル)で負けたように、ダイワメジャー産駒はマイラー色が強い。ただし、桜花賞で好走したマイラーはオークスでも好走できる傾向にある。血統を気にする必要はないかもしれない。