JRA「必勝アイテム勢ぞろい」セイウンコウセイは“ムラ馬”じゃない？ CBC賞（G3）で期待値増大
編集部
「本質的に気分屋なんでしょうね。気に入らないことがあれば走るのをやめてしまうし、気分が乗れば真面目に走るタイプです。したがって騎手との相性も大切になります。相性がいいのは、まずは幸英明騎手。一昨年の高松宮記念で優勝、今年の高松宮記念で2着になっているのはもちろんですが、一昨年の高松宮記念直後の函館スプリントSでも4着と大崩れはしていません。
次に相性がいいのが松田大作騎手です。一昨年は松田騎手で条件戦を2連勝、シルクロードSで2着になった後、幸騎手で高松宮記念を制しています。松田騎手は昨年のシルクロードSで2着となり、引き続き高松宮記念にも騎乗して0.3秒差の6着でした。6着とはいえ2ケタ着順ではなかったので好走と言えます。
次にコース相性を見てみましょう。函館スプリントSは2度走り4着、1着ですから函館コースは悪くありません。京都のシルクロードSは今年こそ惨敗していますが、一昨年は2着、昨年は1着。京都コースもまずまずです。何よりも注目すべきが中京コースです。実は中京コースを高松宮記念の3回しか走ったことがないのです。繰り返しになりますが一昨年が優勝、昨年が6着、今年が2着です。
陣営はようやく中京巧者であることに気付き、高松宮記念後はこのCBC賞を目標に設定しました。秋のスプリンターズS（G1、芝1200メートル）は2年連続で大敗していますから、今後のローテーションについて上原博之調教師は『オーナーといろいろ考えていかないと』とコメントしています」（競馬誌ライター）
セイウンコウセイは一見つかみどころのないムラ馬に見えるが、騎手とコースの相性が合えば好走できるということだ。そして、今回は中京コース、幸騎手と必勝アイテムが揃った。