JRA・M.デムーロ「ノーザン系クラブ」に干され、リーディング8位転落……サンデー・シルク・キャロット「月1」しか乗れず
「馬場が合わなかった……」
30日に福島競馬場で行われたラジオNIKKEI賞(G3)は、3番人気のブレイキングドーン(牡3歳、栗東・中竹和也厩舎)が優勝。鞍上の田辺裕信騎手は、これが今年の重賞初制覇となった。
一方、混戦の中、1番人気に支持されたヒシイグアスは道中こそ中団にいたが、勝負所でズルズルと後退……最後方で最終コーナーを回ると、大外から懸命に脚を伸ばしたものの9着に終わった。
この結果には鞍上のM.デムーロ騎手もショックだったようで、レース後「馬場が合わなかった……」と絞り出すのがやっと。秋に向け、人馬ともに飛躍を誓ったレースだったが、降り続いた雨に祟られた格好だ。
「ゲートを出た直後、隣にいたレッドアネモスにぶつけられて厳しいレースになりました。序盤は好位にいたんですが、早々に手応えのなくなったランスオブプラーナが下がってきた際に巻き込まれ、さらにポジションを落とすと、勝負所でもズルズルと下がって最後方に。
結局、大外を回して追い上げましたが、あの位置では厳しかったと思います。
道中、何度もノメッていたこともあって、デムーロ騎手も安全を重視したレース運びだったのかも。とにかく今日は馬場が合わなかった印象です」(競馬記者)
さすがにアクシデントが重なった今回はアンラッキーだったと述べざるを得ないが、このラジオNIKKEI賞を始め、デムーロ騎手は今週未勝利……。22日の勝利を最後に20連敗し、リーディングはついに8位まで後退している。
ただ、原因は決して本人の不調だけではないようだ。