【プロキオンS(G3)展望】武豊マテラスカイ「世界トップクラス」豪脚披露? 強豪サンライズノヴァと一騎打ちか
7月7日、中京競馬場でプロキオンS(ダート1400メートル)が開催される。今後のダート戦線を賑わしてくれる新星が登場するのだろうか。レースを展望する。
ドバイのゴールデンシャヒーン(G1、ダート1200メートル)で2着に大健闘したマテラスカイ(牡5歳、栗東・森秀行厩舎)が今年もプロキオンSに出走する。昨年のプロキオンSは衝撃的だった。8枠13番という外枠をものともせず果敢に先頭を奪うと、直線では後続を突き放して2着馬に4馬身差をつけた。不良馬場ではあったが勝ちタイム1分20秒3はJRAレコード。
しかし、プロキオンS後1勝もできていない。なぜだろうか。1月の根岸S(G3、ダート1400メートル)で13着に惨敗後、武豊騎手は「乾いたダートは合わないですね」とコメント。昨年のプロキオンSは脚抜きのいい不良馬場だったからこそ強かったということになる。幸いなことに週末の中京は道悪が予想される。ならば、今年も逃げてスピード競馬での強さを見せつけたい。
中京の1400メートル戦で重賞3勝目を狙ってきたのがサンライズノヴァ(牡5歳、栗東・音無秀孝厩舎)。中京コースの経験は昨年のチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル)だけだが、明らかに距離が長かったので結果の6着は度外視できる。得意の1400メートル戦ならば末脚が爆発しそうだ。ただし、同馬にとって最も相性がいいのは全7勝のうち6勝を上げている府中コース。同じ左回りとはいえ、中京のきついコーナーをうまく回れるがどうかがカギとなる。