フジテレビ『みんなのKEIBA』冒頭約10分で武豊騎手”公開処刑”!? 「アーモンドアイ至上主義」にみえる偏向報道に賛否
見方によっては「不利さえなければアーモンドアイが勝っていた」という主張にも見え、競馬で”それ”を語るのはタブーという意見はもっともだろう。ましてや『みんなのKEIBA』は、全国的な視聴者を持つ番組である。
「アーモンドアイの強さをアピールしたい意図はわかりますが、やればやるほど不利の原因となったロジクライの関係者の肩身が狭くなることは考えるまでもないこと。映像の中で武豊騎手の名前は挙がりませんでしたが、ロジクライの鞍上が誰だったのかは、視聴者の多くが知るところでしょう。
言葉を選ばなければ、ほとんど”公開処刑”みたいなものですよ。映像内で武豊騎手の謝罪のコメントや、ロジクライが物見をしたことに関しては一切触れていませんでしたし、必要以上の悪役にされた印象は否めませんね」(別の記者)
安田記念の特集が終わり、映像がスタジオに戻った後も番組の「アーモンドアイ至上主義」は変わらない。
本来なら情報の公平性をコントロールする役割を担っているはずの佐野瑞樹アナ、DAIGOら司会陣を始め、コメンテーターの井崎脩五郎氏らも揃ってアーモンドアイの”擁護”に終始。
次のレースのファンファーレがなったところで、佐野アナが「これが競馬だと、いうことです……さあ、それでは江の島特別をご覧いただきます」と締めくくり、安田記念の話題は終わった。
今回の件、ロジクライが発走調教再審査となり、武豊騎手も騎乗停止。本人から「スタートして1完歩目は真っすぐ出たが、その後に物見をして内にヨレてしまった。3、4頭に迷惑をかけてしまった。申し訳ないです」とコメントがあったように、非は明らかだ。
だが、多くの視聴者がいる競馬番組で放送すべきはアーモンドアイの擁護ではなく、勝ったインディチャンプを今一度称えることではなかったのだろうか。
実際に同時刻の関西地区で放送された『競馬BEAT』(関西テレビ系)で特集されたのは、今年の日本ダービー(G1)を制した浜中俊騎手と師匠の坂口正大元調教師との対談だったのだから。