【ジャパンダートダービー(G1)展望】JRA大本命クリソベリル「伝説」の幕開け!? 3戦「合計19馬身」の怪物が3歳ダートNo.1決定戦に君臨!

クリソベリル JBISサーチより

 10日、大井競馬場で第21回ジャパンダートダービー(G1、以下JDD)が開催される。今年も3歳ダートNo.1決定戦にJRAと地方競馬から、世代を代表する強豪が集った印象だ。

 それでも中心は、すでに歴史的名馬の風格さえ感じさせる大器クリソベリル(牡3歳、栗東・音無秀孝厩舎)に間違いない。

「仮にJDDを勝つことができれば、クリソベリルは4戦4勝で、G1を含む重賞2勝。3歳馬の戦績としてはこれ以上ないほどなんだけど、それでも古馬の上位陣が持っている金額にはおそらく届かない」

『東京スポーツ』の取材に、古馬との対決を見据えた音無調教師から、まるですでに世代の頂点に立っているようなコメントが飛び出すのも無理からぬこと。デビュー戦が7馬身差、500万下も7馬身差、そして前走の兵庫チャンピオンシップ(G2)でさえ、持ったまま5馬身差の圧勝劇……。

 これまで様々な名馬を手掛けてきた名伯楽をもってしても、クリソベリルはG1でさえ「通過点」と思わせるほど圧巻のパフォーマンスを発揮している。必然的に、いち早く「先」を見据えなければならない器というわけだ。

 能力面だけでなく、姉には宝塚記念(G1)とエリザベス女王杯(G1)を勝った女傑マリアライト、全兄にもダートでG1・2勝を誇るクリソライトと血統面も超一流。かつてG1を7勝したカネヒキリが3歳の頃に「砂のディープインパクト」と同世代の三冠馬が引き合いに出されていたが、クリソベリルも「砂のサートゥルナーリア」といえる存在なのかもしれない。

 果たして、どこまで強いのか。まずは連勝を重ね、強豪ひしめく一流古馬に挑戦状を叩きつける。鞍上は川田将雅騎手。惜敗が続いた春G1の鬱憤をここで晴らすか。

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