【ジャパンダートダービー(G1)展望】JRA大本命クリソベリル「伝説」の幕開け!? 3戦「合計19馬身」の怪物が3歳ダートNo.1決定戦に君臨!

 とはいえ、ライバルたちも同世代に簡単にNo.1の座を譲るわけにはいかない。特に経験豊富なデルマルーヴル(牡3歳、美浦・戸田博文厩舎)は、実績ならクリソベリル以上の存在だ。

 3歳馬同士の争いは得てして「経験値」がモノを言う。キャリアが浅い素質馬が大舞台で思わぬモロさを見せる反面、デルマルーヴルはすでにドバイ挑戦を経験するなど、環境を問わない精神的な強さがある。

 昨秋には3連勝で兵庫ジュニアグランプリ(G2)を制覇。12月の全日本2歳優駿(G1)でも2着するなど、世代トップクラスなのは明らかだ。今年は始動戦のヒヤシンスS(OP)で3着に敗れたが、ライバルよりも重い斤量の上に、海外遠征を見据えた一戦。スタートでやや出遅れた面もあり、敗因は明確だ。

 前走のUAEダービー(G2)では上位3頭には突き放されたものの、後続を封じ込め4着確保。難しい状況の中、結果を残したことは今後につながるだろう。ライバルは強いが、混戦に持ち込めば逆転もあるはずだ。鞍上は戸崎圭太騎手。

 約中3週で頂点に挑むロードグラディオ(牡3歳、栗東・西浦勝一厩舎)も可能性を感じさせる1頭だ。

 今春までは芝路線を歩んでいたロードグラディオ。NHKマイルC(G1)で大敗したことをきっかけにダートへ矛先を向けた。しかし、試運転となるはずだったユニコーンS(G3)で、歴史的騒動となったJRAのカカオ混入事件により無念の除外……。

 その鬱憤を晴らしたのが、前走のリボン賞(1000万下)だ。2番手を追走したロードグラディオは、最後の直線で抜け出して快勝。古馬を相手に1馬身3/4差をつける完勝だった。勢いに乗ってのG1挑戦となるが、ダートではまだ底が割れていない存在。世代の序列を覆すか、鞍上はM.デムーロ騎手。

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